実は奥深いスペインの折り紙文化

スペインにおける折り紙文化の発展

ヨーロッパで初めて製紙工場が設立されたのが、スペインのバレンシアでした。
今から約900年前のことです。
19世紀には、正方形の紙でさまざまな形を表現する、いわゆる「折り紙」が既に存在していたとか。
日本の伝統というイメージが強い折り紙ですが、実はスペインには独自の歴史と文化があるのです。

スペインで「折り紙の定番」といえば、Pajarita(パハリータ)。
日本の折り鶴とは少し違う小鳥の形で、考案したのは哲学者ミゲル・デ・ウナムーノでした。20世紀初頭、なんと彼は小鳥のオス、メス、両性具有、無性の4パターンのデザインを考えたといいます。いずれも幾何学的な模様であるのが特徴。そのアイデアは建築デザインにも影響を及ぼしたと言われているそうです。

このPararitaは、意識してみるとスペイン各地でふと目にすることができます。
例えば、バルセロナの小道の装飾にデザインされているもの。マドリードの老舗飴店の看板にも。サラゴサではピラール聖堂の聖母像がまとう数あるマントの1つに、1500羽以上のPajaritaがデザインされたものがあります。

サラゴサでは1946年に折り紙協会が設立され、2013年には両国の交流400年を記念して歴史文化センター内にヨーロッパで唯一の「折り紙博物館」が開設されました。折り紙愛好家は年々増え、折り紙アーティストたちは進化する作品を発表し続け、さまざまな形で折り紙文化は伝承されています。

サラゴサ博物館で目にすることができる両国の折り紙の歴史や、さまざまな技法を駆使して制作されたすばらしい作品は必見です。(館内で販売されている、ある折り紙についての物語もどうぞ一読を…→折り鶴再生紙「平和おりひめ」

 

スペインの折り紙アートに注目!

 ヨーロッパ中に広まっている、和名「ORIGAMI」。現在では本屋や玩具屋の店頭にORIGAMIが売られていることも、ごく普通の光景となりました。

アートであり伝統でありシンボルであり、日本とはまた違う存在感を持ったスペインのORIGAMIに、ぜひ注目してみてください。

  • Information


    サラゴサ折り紙博物館
    Escuela Museo Origami Zaragoza(サラゴサ)


    住所:Plaza San Agustín 2, 50002 Zaragoza
    TEL:(+34)876 034 569
    営業時間:(火-土)10:00〜14:00、17:00〜21:00
    (日曜/祝)10:00〜14:30
    定休日:月曜

    スペインー日本、西洋の折り紙にまつわる歴史とスペインでの独自の進化がわかる博物館。日本の小さな折り紙とは異なる、規模の大きな作品や、世界各国の作家たちが作り上げた美しい折り紙アートが展示されています。

  • Information

    La Pajarita
    1852創業の老舗飴店(マドリード)


    住所:calle Villanueva nº 14, 28001 Madrid
    TEL:(+34)914 357 454
    営業時間:(月-土)10:00〜14:00 、17:00 〜 20:30
    定休日:日曜
    http://bombonerialapajarita.es/
  • 店先やパッケージにスペイン折り紙の定番「Pajarita」(小鳥)がデザインされているマドリードの老舗飴屋さん。Pajaritaの折り方を考案したミゲル・デ・ウナムーノ氏と創業者であるオーナーとが親しかったことから、店のトレードマークとして採用することにしたとか。
    パッケージデザインがかわいく、味も質もいい!と地元で評判。人気の「Caramelos clásicos」は14種類の味が入ったシンプルな飴。量り売りで買うことができます(250g 箱入り; 8ユーロ)