祝福の和をつなぐSUSHI

NAUMI UEMURA

上村 名海さん
和食レストラン「UEMURA」オーナー


マドリード出身。アーティストである日本人の母を持つ。
法律を学び、IEBビジネススクールで証券取引の修士を取得。卒業して建築会社に勤めた後、世界トップレベルのIEビジネススクールへ通い修士を取得。その後1年間東京で和食の基本を身につけ、2000年に日本食レストラン「Uemura」をマドリードにオープン。レストラン経営のほか、企業や結婚式のためのケータリングやデリバリーサービスなど、幅広いビジネス展開を行っている。また、日本文化の講習会を企画し、日西の文化交流にも貢献している。

スペインの今を知る日本食店主

マドリード、サンチェス・パンチョ通りの84番。
寿司をメインとした和食レストラン「Uemura」をこの地で営む上村名海(なうみ)さん。
彼女が作るのは、〝スペイン人たちの笑顔がもっとも集まる瞬間に立ち合う〟寿司。

ここ数年の和食人気の高まりは、まだ加速しています。
マドリードでも街を歩けば「SUSHI」の文字がすぐ目に入ってくることでしょう。そんな中でも、地元に根付いたサービスで独自の道を確立している「Uemura」。経営学や法律学にも精通している名海さんは、1つの枠に留まらない新たなビジネス展開を通して日本文化をスペインへと広めています。


特別な日を彩る寿司メニュー

まず、レストラン「Uemura」について。
2000年にオープンし、2017年には店舗を広げてリニューアル。陽が差し込む大きなガラス窓に、オープンキッチンが備えられ、明るく開放感のある店です。店内の壁に飾られた色鮮やかで印象的な絵は、アーティストである名海さんのお母様作。全体的に空間はスタイリッシュなのですが、日本の家庭を思い出させる素朴な雑貨が散りばめられ、そこに名海さんの笑顔が加わって、和めるアットホームな雰囲気があります。
メニューは、寿司をはじめ、手作り餃子、自家製コロッケ、親子丼など。取り澄ましていない、懐かしさと家庭らしさを含んでいる料理が親しみを感じさせてくれます。
野菜類は、マドリードで有機栽培している新鮮なオーガニック食材を使用。
デザートには、手作りの抹茶チーズケーキや黒ごまチーズケーキも。
 

ランチタイムが遅いスペインでは昼の営業は13時過ぎからという店も多いのですが、名海さんは朝から店を開け、ここで作業をしています。というのは、レストラン以外にもオーダーが絶えないからです。

 
「シルケン」「メリア」「マリオット」といった高級ホテルへ、名海さんは寿司を届けています。また、企業やワインショップで行われるイベントでのケータリングも行い、デリバリーの受け付けにも積極的。

さらに、週末には結婚式のパーティへ。
スペインの結婚式で行われるカクテルパーティで、今、和食が人気を集めています。立食でも気軽に食べられて、しかもパフォーマンスも見事な美しい寿司は、特に最近の流行りとなっています。名海さんは、現代のブライダルシーンに合わせて、寿司でパーティに華を添えていきます。着物姿でのサービスは、スペインの人たちに評判なのだとか。
マドリード以外にも、スペイン各地の結婚式で幸せの瞬間に立ち合っているそうです。


スペイン × 日本 の魅力

レストラン、ホテル、デリバリー、ケイタリング、イベント、結婚式…と、さまざまな場で寿司を提供している名海さん。ニーズに合わせ、時代の流れを読み、SNSなどネットワークを活用して宣伝に努め、怯まず新たな挑戦をしていく。タフさと柔軟さを持つ名海さんの活躍は、スペインにおける身近な和食ブームの広がりに貢献していることは間違いありません。
 

「みんなが和食を囲んで、いい時間を過してもらえれば嬉しいです」と語る、名海さん。
彼女はいつも忙しそうなのですが、いつ会っても、笑顔です。
スペインと日本の魅力がミックスした彼女の華やかさと温かさもまた、地元ファンを増やしている秘密かもしれません。
 

「Uemura」では、子供のための寿司教室や着付け教室など、日本文化を学べる企画も不定期で行っています。
レストランでのイベント情報は、Facebookで確認を。

  • Information
    

    UEMURA

    住所: Calle Sánchez Pacheco, 84, 28002 Madrid
    電話: (+34) 910 47 17 00
    https://uemura.es

    営業時間:9:00~17:00, 20:00~23:00
    定休日:日曜
    地下鉄「Alfonso XII」(L4)から徒歩3分