高い技術を誇るスペイン折り紙アート

1970年サラゴサ生まれ。1992年に開催されたセビリア万国博覧会で折り紙作家・吉澤章氏の作品を目にし、折り紙の美しさに魅了される。その後、兵役に就いていた間に折り紙を折るようになり、28歳から立体的なモジュラーモデルを折り始める。現在はサラゴサ折り紙博物館の館長、およびサラゴサ折り紙協会の会長。また、折り紙作家として数々の作品を発表。スペイン国内はもとより、イタリア、フランス、イギリスなどで展示やワークショップを行っている。 上の写真は、ホルヘさんによる折り紙作品の一部です。ここでは白い紙にしか見えないかもしれませんが、「 「スペインの折り紙アートは非常に技術が高いです。日本とは異なり、複雑で、表現にもいろいろありますね」と、微笑みながら語ってくれたホルヘさん。折り紙には馴染みのある私たち日本人ですが、まだまだ知らない折り紙の世界がスペインをはじめとするヨーロッパにはあります。

広島からスペインへ渡る折り鶴再生紙

原爆の子の像 以前まで折り鶴はそのまま倉庫に保管され、一部状態が悪くなったものはやむを得ず処分されていたそうです。それらを活用しようという取り組みが2000年以降活発化し、やがて民間企業の尽力が加わり、折り鶴を再生紙へと蘇らせるプロジェクトが本格始動していきました。2011年にはついに折り鶴の昇華=美しい再生紙へと蘇らせることに成功。現在はさまざまに形を変え、折り鶴再生紙が多方面で活用されています。 折り鶴再生紙からできた折り紙。平和への願いが散りばめられたこの折り紙でまた折り鶴が折れるという、長く伝え残していきたいリサイクル作。 *平和おりひめ公式サイトで再生紙について詳しく見ることができます。   (画像:木野川紙業株式会社公式サイトより) おりづるタワー広島県広島市中区大手町1丁目2-1TEL 082-569-6803 おりづるタワー広島県広島市中区大手町1丁目2-1TEL 082-569-6803 実は折り紙とのゆかりの深いスペインでは、サラゴサにある折り紙博物館内で、この「平和おりひめ」を使った折り紙アートが展示されています。(スペインと日本の「折り紙繋がり」については、こちらをご覧ください→) その他にも、賀茂泉 純米酒のラベルや「髙津堂」のもみじまんじゅうの箱など、活用の場は実にさまざま。 一般にも和紙、名刺用台紙、一筆箋などを製造元である木野川紙業株式会社のWEBサイトから注文することが可能です。   折り鶴が広島へと集まり、その思いが再生紙としてさまざまに形を変えて広島から世界へ…。 平和への願いがこもったこの繋がりが、さらに広がっていくといいですね。

実は奥深いスペインの折り紙文化

サラゴサでは1946年に折り紙協会が設立され、2013年には両国の交流400年を記念して歴史文化センター内にヨーロッパで唯一の「折り紙博物館」が開設されました。折り紙愛好家は年々増え、折り紙アーティストたちは進化する作品を発表し続け、さまざまな形で折り紙文化は伝承されています。 サラゴサ博物館で目にすることができる両国の折り紙の歴史や、さまざまな技法を駆使して制作されたすばらしい作品は必見です。(館内で販売されている、ある折り紙についての物語もどうぞ一読を…→折り鶴再生紙「平和おりひめ」)    ヨーロッパ中に広まっている、和名「ORIGAMI」。現在では本屋や玩具屋の店頭にORIGAMIが売られていることも、ごく普通の光景となりました。 アートであり伝統でありシンボルであり、日本とはまた違う存在感を持ったスペインのORIGAMIに、ぜひ注目してみてください。